セダムのおすすめ品種5選|乙女心とルビーティントの違いも

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つぶつぶの葉がぎゅっと詰まったセダム。多肉植物の中でもとくに丈夫で、寄せ植えのすき間を埋める名脇役としても欠かせない存在です。

ただ、お店に並んでいるセダムは見た目がよく似たものが多く、「どれも同じに見える」と迷ってしまう方も多いと思います。正直、私もそっくりな2品種を並べて、どちらがどちらか分からなくなったことがあります。

この記事では、私がベランダで育てているセダム5品種を、魅力と気をつけたいことまで正直にご紹介します。あわせて、見分けがつかないほど似ている「乙女心」と「ルビーティント」の違いも、実物を並べて比べてみました。

セダムはどんな多肉植物?|初心者向きといわれる理由

セダムは、ベンケイソウ科セダム属(和名はマンネングサ属)の多肉植物です。世界に400種以上あるといわれ、小さな葉が茎にびっしりとつく姿が特徴です。

初心者向きといわれる理由は、なんといっても丈夫さです。暑さや寒さに強い品種が多く、地面に植えてグランドカバーにされるほど。茎を切って土に挿しておくだけで根づくものも多く、増やす楽しみも気軽に味わえます。

多くは春と秋に育つ「春秋型」で、秋から冬にかけて色づく品種もたくさんあります。とはいえ、品種ごとに得意・不得意はあります。次の章で、私が選ぶときに見ているポイントをお伝えします。

品種を選ぶときに私が見ている3つのこと

1. 葉の形|つぶつぶ・バナナ形・細い葉

セダムの葉は、丸いつぶつぶ、ぷっくりしたバナナ形、細く小さな葉など、品種によって形がさまざまです。寄せ植えにするなら、違う形の葉を組み合わせると、ぐっと表情が豊かになります。

2. 上に伸びるか、垂れるか

まっすぐ上に伸びる品種もあれば、伸びた茎が重みで垂れ下がる品種もあります。垂れるタイプは、鉢のふちからこぼれるように育てたり、吊り鉢(ハンギング)で楽しんだりするのに向いています。

3. 紅葉するかどうか

秋に気温が下がると、赤やピンク、紫に色づく品種があります。一年中緑のままの品種と組み合わせると、季節ごとの変化がよりはっきり楽しめます。

ベランダで育てているセダム5品種|正直レビュー

それでは、私が実際に育てている5品種をご紹介します。まずは一覧で特徴をまとめました。

品種名葉の形育ち方紅葉気をつけたいこと
グリーンペット細く小さな葉こんもり群生寒さで赤みが出ることも水切れ
ビアホップ丸いつぶつぶ上に伸びて垂れるほぼ緑のまま冬の凍結
オーロラぷっくり粒状上に伸びるピンクに色づく斑入りでやや繊細
パープルヘイズごく小さな粒横に広がる紫に色づく夏の蒸れ
乙女心バナナ形上に伸びる葉先が赤く染まる徒長

グリーンペット|明るい緑がこんもり茂る

小さく細い葉がびっしりと集まり、明るい緑の小山のようにこんもり育つ品種です。一株あるだけで、ベランダがぱっと明るく見えます。

葉が小さいぶん、葉にためておける水の量が少なく、ほかのセダムより水切れしやすいといわれます。土がしっかり乾いたら、ためらわずに水をあげるのがコツです。寒さに当たると赤みを帯びることもあります。

うちのグリーンペットは、2022年の春にホームセンターでお迎えした株です。寄せ植えのすき間に使いやすく、挿しておいたものが根づいて、いまではベランダのあちこちで育っています。とにかく丈夫で、育てやすさはこの5品種の中でも一番だと感じています。

ちなみにグリーンペットは流通名で、「ビラディア・バテシー」という植物と同じものとされることもあります。お店では「セダム」として並んでいることがほとんどなので、この記事でもセダムの仲間としてご紹介しています。

明るい緑の小さな葉がこんもり茂るグリーンペット
グリーンペット。鉢からあふれるほど茂っています

ビアホップ|つぶつぶが連なり、やがて垂れる

丸いつぶつぶの葉が、茎に沿ってぎっしり連なる品種です。「新玉つづり」という名前で売られていることもあります。はじめは上に伸びますが、長くなると重みで頭が垂れてくるので、鉢のふちから垂らしたり、吊り鉢にしたりすると映えます。

暑さには比較的強い一方で、寒さはやや苦手です。耐えられるのはマイナス1〜2℃ほどといわれ、葉が一度凍ってしまうと回復が難しくなります。冬の冷え込む夜は、軒下や室内の窓辺に避難させてあげると安心です。

うちのビアホップは、2023年の春先にホームセンターでお迎えしました。凍らせてしまうのが怖いので、冬は室内に取り込んで冬越しさせています。

丸いつぶつぶの葉が連なって垂れ下がるビアホップ
ビアホップ。わが家ではハンギングで育てています

オーロラ|秋にピンクへ透ける宝石

「虹の玉」の斑入り品種で、ぷっくりした粒状の葉が特徴です。秋に気温が下がると、株全体が透明感のあるピンクに色づきます。光に透かすと宝石のようで、うちのベランダの冬の主役です。

斑入りのぶん、普通の緑の品種より少しデリケートです。真夏の強い日差しと蒸れにだけは気をつけています。今年は寄せ植えの脇役にも使いました。

冬に株全体が赤く色づいたオーロラ
冬のオーロラ(2月撮影)。株全体が赤く色づきます

パープルヘイズ|ごく小さな粒が紫に染まる

米粒よりも小さな粒状の葉が、横にふわっと広がる品種です。ふだんは青みがかった灰色ですが、秋に夜の気温が下がってくると、名前のとおり紫色が濃くなっていきます。

寒さには強い反面、夏の高温と蒸れが苦手です。梅雨から夏は、風通しのよい場所で雨を避けて育てるのが失敗しにくいポイントです。小さな粒がすき間を埋めてくれるので、寄せ植えのすき間役にもぴったりでした。

鉢いっぱいに広がる小さな粒状の葉のパープルヘイズ
パープルヘイズ。葉先から少しずつ色づき始めています
紺色の鉢の寄せ植えの手前で、すき間を埋めるパープルヘイズ
寄せ植えでは手前右の小さな粒がパープルヘイズ。すき間をきれいに埋めてくれます

乙女心|葉先がほんのり頬を染める

ぷっくりしたバナナ形の葉の先端だけが、秋になるとほんのり赤く染まる品種です。全身が赤くなるのではなく、頬を染めるような控えめな色づきで、名前のとおりの奥ゆかしさがあります。

気をつけたいのは徒長(日照不足などで茎がひょろひょろ伸びること)です。うちのベランダでも、油断するとすぐに首を伸ばしてきます。しっかり日に当てて、水を控えめにして締めて育てると、色も形もよくなります。

2月と10月の乙女心とオーロラを同じ並びで撮り比べた写真
左:2月にお迎えしたとき/右:10月の今。どちらも左の鉢が乙女心、右の鉢がオーロラです

うちの乙女心は、今年の2月にホームセンターでお迎えした株です。買ったときと同じ並びで撮り比べてみると、茎がぐんと伸びて立ち上がり、葉と葉の間隔も広がっていました。成長した分もありますが、少し徒長も混じっていると思います。2月は冬の色で葉先が赤かったので、これから秋が深まって、また色づくのを待っているところです。

お迎えしたときの様子と、乙女心・オーロラの育て方はこちらの記事にまとめています。

多肉植物 乙女心・オーロラ・ハムシーの育て方|3品種の特徴と管理方法を解説

乙女心やオーロラの紅葉ぶりは、秋冬に色づく品種をまとめたこちらの記事でも紹介しています。

紅葉する多肉植物おすすめ5選|秋冬に色づく品種を実体験で

気になる品種が見つかったら、苗は通販でも手に入ります。

乙女心とルビーティントはどう見分ける?|並べて比べてみた

うちには、乙女心とそっくりな「ルビーティント」というセダムもあります。ぷっくりした葉の形も、葉先が赤くなる色づき方もよく似ていて、並べて置くと正直どちらがどちらか分からなくなります。

乙女心とルビーティントを並べて比べた様子
左:乙女心/右:ルビーティント
ごまもち
ごまもち

名札が外れたら、たぶんもう見分けられません…。

一般的には、次のような違いがあるといわれています。

比べるところ乙女心ルビーティント
葉の形ぷっくりしたバナナ形よく似ている
紅葉葉先がほんのり赤く赤みがより濃く出やすい
葉挿し成功しにくい(挿し木向き)成功しやすい

いちばん分かりやすい違いは、葉挿し(葉を1枚土に置いて増やす方法)のしやすさです。ルビーティントは葉挿しで増えやすいのに対し、乙女心は葉挿しの成功率が低く、茎を切って挿す「挿し木」で増やすのが一般的です。

実は私も、乙女心の葉挿しに挑戦したことがあります。結果は全滅でした。

一方のルビーティントは、別の寄せ植えを作ったときに取っておいた葉を置いておいたところ、葉の付け根から細い根が伸びてきました。いっぽう、乙女心の葉は今回も根が出ていません。芽が出るのはこれからですが、見た目はそっくりでも、葉挿しの向き不向きははっきり違うと感じます。

ルビーティント・オーロラ・紅稚児などを植えた黒い鉢の寄せ植え
葉挿し用の葉を取った寄せ植え。奥の緑の株がルビーティント、右奥の小さな株がオーロラです
葉の付け根から根が出たルビーティントの葉挿し
ルビーティントの葉挿し。付け根から根が出てきました

紅葉の濃さは日当たりや気温でも変わるので、見た目だけで見分けるのはかなり難しいと感じます。お迎えしたときの名札は、捨てずにとっておくのがおすすめです。

セダムは寄せ植えの名脇役

セダムがいちばん輝くのは、寄せ植えの中かもしれません。エケベリアのような大きなロゼットの主役のまわりに、小さなセダムを添えると、ぐっとまとまりが出ます。

  • 脇役に:オーロラや乙女心など、少し背が出る品種
  • すき間役に:パープルヘイズやグリーンペットなど、小さく広がる品種
  • 鉢のふちに:ビアホップなど、垂れて育つ品種

今年の秋は、オーロラとパープルヘイズを使って寄せ植えを作りました。作り方や組み合わせのコツは、こちらの記事で詳しくまとめています。

多肉植物の寄せ植えの作り方|実際に作った手順と組み合わせのコツ

育てるときの注意点|徒長・蒸れ・凍結

丈夫なセダムですが、失敗しやすいポイントは次の3つです。

  • 徒長:日当たりが足りないと、茎がひょろひょろ伸びて間延びします。できるだけよく日の当たる場所に置きます
  • 蒸れ:葉が密集するぶん、梅雨から夏の高温多湿は苦手です。風通しのよい場所で、雨の当たらない軒下に置くと安心です
  • 凍結:寒さに強い品種が多いものの、ビアホップのように凍ると傷む品種もあります。冷え込む夜は避難させます

とくに徒長は、乙女心をはじめ多くのセダムで起きやすい悩みです。原因と、伸びてしまった株の仕立て直し方は、こちらの記事でまとめています。

多肉植物の徒長対策|間延びした株の仕立て直しと予防のコツ

まとめ|まずは丈夫な1株から、寄せ植えまで

今回は、私がベランダで育てているセダム5品種をご紹介しました。

  • グリーンペット:明るい緑がこんもり。水切れにだけ注意
  • ビアホップ:つぶつぶが垂れる姿がかわいい。冬の凍結に注意
  • オーロラ:秋のピンクが宝石のよう
  • パープルヘイズ:小さな粒が紫に。寄せ植えのすき間役
  • 乙女心:葉先がほんのり赤く。そっくりなルビーティントとは葉挿しで見分ける

セダムは丈夫で、増やすのも寄せ植えにするのも気軽に楽しめます。まずは気になる1株から育ててみて、慣れてきたら寄せ植えにも挑戦してみてください。エケベリアのおすすめ品種は、こちらの記事でご紹介しています。

エケベリアのおすすめ品種5選|初心者目線で正直レビュー

セダムの苗をどこで買うか迷っている方は、購入場所ごとの違いをまとめたこちらの記事もどうぞ。

多肉植物はどこで買う?園芸店・ホムセン・100均・通販を比較
ごまもち
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最後までお読みいただきありがとうございました。