「星野リゾートの界に泊まってみたいけれど、数が多くてどこを選べばいいか分からない」。そんな方は多いのではないでしょうか。
界はいま全国に約20施設あり、2030年までに30施設へ拡大する計画も進んでいます。この記事では、界シリーズ全体の魅力と全国一覧、そして目的別の選び方を整理しました。実際に「界 鬼怒川」へ泊まった体験も交えてお伝えします。
星野リゾート「界」とは|全国に広がる温泉旅館ブランド
「界(かい)」は、星野リゾートが展開する温泉旅館ブランドです。2011年に誕生し、2026年でちょうど15周年を迎えました。
コンセプトは「王道なのに、あたらしい。」。各地の温泉地に根ざしながら、その土地の文化や工芸を現代的にしつらえた、上質な滞在が特徴です。同じ星野リゾートでも、自然の中のラグジュアリーな「星のや」や、若者向けの「OMO」とは少し方向性が違います。界は温泉旅館の王道を、洗練させたブランドと考えると分かりやすいです。
どの「界」にも共通する3つの魅力
界はどの施設を選んでも、共通して大切にしている体験があります。代表的なものが次の3つです。
1. ご当地部屋|その土地の工芸をまとった客室
界の象徴ともいえるのが「ご当地部屋」です。施設のある土地の伝統工芸や文化を、客室のしつらえに取り入れています。たとえば界 鬼怒川なら、益子焼や黒羽藍染といった「とちぎ民藝」をモダンに配した部屋です。泊まるだけで、その土地らしさを感じられます。
2. ご当地会席|旬の食材を味わう夕食
夕食は、地元の旬の食材を生かした会席料理が基本です。季節ごとに内容が変わるため、訪れる時期によって違う味に出会えます。器や盛りつけも美しく、目でも楽しめる食事です。
3. ご当地楽|その土地の文化に触れる体験
「ご当地楽(ごとうちがく)」は、施設ごとに用意された無料の文化体験プログラムです。津軽三味線の生演奏や、地域の伝統工芸の実演など、内容は施設によってさまざま。旅の思い出に残る、界ならではの時間です。
【エリア別】星野リゾート「界」全国一覧
現在営業している界を、エリア別に一覧にまとめました(2026年6月時点)。気になる温泉地から探してみてください。
| エリア | 施設名 | 温泉地・所在地 | 特徴のひとこと |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 界 ポロト | 北海道・白老 | ポロト湖畔/アイヌ文化 |
| 東北 | 界 津軽 | 青森・大鰐温泉 | 津軽三味線/こぎん刺し |
| 東北 | 界 秋保 | 宮城・秋保温泉 | 仙台・伊達文化/こけし |
| 関東 | 界 鬼怒川 | 栃木・鬼怒川温泉 | とちぎ民藝の隠れ家 |
| 関東 | 界 仙石原 | 神奈川・箱根 | アトリエ温泉旅館/絵画 |
| 中部 | 界 アルプス | 長野・大町温泉郷 | 信州の田舎家/北アルプス |
| 中部 | 界 松本 | 長野・浅間温泉 | 音楽とワイン(リニューアル予定) |
| 中部 | 界 奥飛騨 | 岐阜・奥飛騨温泉郷 | 囲炉裏/北アルプス絶景 |
| 中部 | 界 アンジン | 静岡・伊東温泉 | 海と船をテーマにした非日常 |
| 中部 | 界 伊東 | 静岡・伊東温泉 | 豊富な湯量/湯めぐり |
| 中部 | 界 遠州 | 静岡・舘山寺温泉 | 浜名湖/お茶の文化 |
| 北陸 | 界 加賀 | 石川・山代温泉 | 紅殻格子/加賀の伝統工芸 |
| 中国 | 界 出雲 | 島根・日御碕 | 神話の地/日本海の絶景 |
| 中国 | 界 玉造 | 島根・玉造温泉 | 美肌の湯/勾玉 |
| 中国 | 界 長門 | 山口・長門湯本温泉 | あかね色の意匠/藩主の御茶屋 |
| 九州 | 界 雲仙 | 長崎・雲仙温泉 | 和華蘭(わからん)文化 |
| 九州 | 界 別府 | 大分・別府温泉 | 温泉地獄/にぎやかな湯のまち |
| 九州 | 界 由布院 | 大分・由布院温泉 | 棚田の風景/由布岳 |
| 九州 | 界 阿蘇 | 大分・瀬の本高原 | 全室離れ/露天風呂付き |
| 九州 | 界 霧島 | 鹿児島・霧島温泉 | 桜島ビュー/薩摩文化 |
さらに2026年以降、界 草津・界 宮島・界 蔵王、2027年には界 嬉野の開業も予定されています。これから選択肢はますます広がっていきます。
目的別の選び方|あなたに合う「界」はどこ?
数が多くて迷う方のために、目的別のおすすめの選び方を整理しました。
記念日・特別な日に過ごしたい方
露天風呂付き客室や離れのある施設がおすすめです。全室が離れの「界 阿蘇」や、海を望む「界 アンジン」は、ふたりだけの静かな時間を過ごしたい方に向いています。
とにかく良いお湯にじっくり浸かりたい方
美肌の湯で知られる「界 玉造」や、湯量豊富な「界 伊東」、奥飛騨の濁り湯が楽しめる「界 奥飛騨」など、温泉そのものを目当てに選ぶのも一つです。
都心からのアクセスを重視する方
関東圏からなら「界 鬼怒川」「界 仙石原」が電車で行きやすく、初めての界にも向いています。週末の一泊旅でも無理なく訪れられる距離です。
実際に泊まった「界 鬼怒川」の体験レビュー
ここからは、私が実際に泊まった「界 鬼怒川」のお話です。正直、宿に着いた瞬間から空気が違いました。
客室は「とちぎ民藝の間」。益子焼や黒羽藍染、大谷石といった栃木の工芸が、落ち着いたモダンな空間にしつらえられていました。派手さはないのに、ひとつひとつに手仕事の温もりがあって、心がほどけていく感覚でした。
詳しい滞在の様子は、別の記事に書いています。界 鬼怒川が気になる方は、あわせて読んでみてください。
界をお得に予約するコツ
界は人気が高く、特に週末や連休は早めに埋まります。予約のときに知っておくと便利なポイントをまとめました。
- 連休・紅葉シーズンは2〜3か月前には予約が動き始めます
- じゃらんや楽天トラベルなら、ポイント還元やクーポンが使えてお得です
- 同じ施設でも、平日とハイシーズンで料金差が大きいので比較がおすすめ
各予約サイトで空室状況やプランを比べてみると、思わぬお得なプランに出会えることもあります。
まとめ|初めての界は「行きやすい一軒」から
界シリーズは、どの施設を選んでも「ご当地部屋・ご当地会席・ご当地楽」という共通の魅力が楽しめます。そのうえで、土地ごとの個性がしっかり違うのが面白いところです。
初めてなら、まずはアクセスしやすい一軒から。気に入ったら、次はあの土地の界へ——そうして全国を巡っていくのも、界シリーズならではの楽しみ方です。あなたの旅の参考になればうれしいです。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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