友人3人と、車を使わずに青森を2泊3日で巡ってきました。行きは大宮から東北新幹線「はやぶさ」で、新青森まで約2時間50分。この長い移動時間を、私たちは最初から「駅弁の時間」と決めていました。
この記事では、大宮駅で買った駅弁を車内で食べた記録を、正直な感想と一緒に紹介します。新幹線で駅弁を食べるときのちょっとしたコツと、帰りは駅弁をやめてしまった話まで。旅の全体像は、こちらの計画編にまとめています。
大宮駅で駅弁を買う|エキュート大宮の「駅弁屋 祭 セレクト」へ
大宮駅で駅弁を買える場所は、大きく2か所あります。ひとつは新幹線改札を入った先にある「駅弁屋」。もうひとつが、在来線改札内の商業施設エキュート大宮にある「駅弁屋 祭 セレクト」です。
私たちが向かったのは後者でした。東京駅の「駅弁屋 祭」のセレクトショップで、東北方面の駅弁を中心に品ぞろえがとにかく豊富です。新幹線に乗り込む前に、ここで選んでから改札を入る流れになります。
買ったのは発車の30分前。3人で顔をつき合わせて選ぶには、これくらいの余裕があると安心です。品数が多いぶん、迷う時間も必要でした。乗り継ぎがぎりぎりの方は、新幹線改札内の「駅弁屋」を使うほうが確実だと思います。
3人で選んだのは、鮭といくら弁当が2つと、銀だら幕之内が1つ。同じものが重なったのは、パッケージの窓から見えるいくらに、ふたりが同時に負けたからです。
※営業時間・取扱商品・価格は変わることがあります。お出かけ前に公式情報でご確認ください。
銀だら幕之内|日本ばし大増の、黒い掛け紙が目印
友人が選んだのが「銀だら幕之内」。紺色の波模様に白い筆文字という、静かで品のある掛け紙です。手にとってみると、木の折箱にきちんと重みがある。英語表記は「Assorted bento box with black cod」。銀だらを主役にした幕之内弁当、という意味です。


作っているのは、創業明治三十三年の「日本ばし大増(にほんばしだいます)」。東京駅の駅弁でもよく見かける老舗です。幕之内弁当は、卵焼き・かまぼこ・焼き魚の三点が基本とされていて、そこに煮物や揚げ物が並びます。おかずの数が多いぶん、ひとつずつ味わうのが楽しい種類の駅弁です。
ひとつ正直に書いておくと、私が選んだのは次に紹介する鮭といくら弁当でした。なので銀だらの味は、食べた友人の感想を借ります。曰く、身はしっとりとしていてジューシー。脂もよくのっていて、これは当たりだったとのことでした。
評判がよかったのは、付け合わせの煮物です。しっかりと味が染みていて、おかずとしてきちんと主張してくる。おかずをひとつずつ味わう時間が長く続くのは、海鮮ものの駅弁にはない幕之内の良さだと思います。
鮭といくら弁当|三陸産の銀鮭と、ますいくらの二段づかい
ふたつめは「鮭といくら弁当」。こちらも日本ばし大増のもので、パッケージに小さな窓がついていて、買う前からいくらのつぶつぶが見えています。この窓、地味に効きます。売り場で並んでいるとき、いちばん目が留まったのがこれでした。


中身は、魚介の旨味を炊き込んだ茶飯の上に、三陸産銀鮭の塩焼きと、醤油などに漬け込んだますいくら。「三陸産銀鮭」と大きく書かれた赤いシールも、期待をあおってきます。私が選んだのは、こちらでした。
ふたを開けて、まず驚いたのがいくらの量です。鮭のまわりに、すきまなくぎっしりと敷き詰められています。この一段を見た時点で、満足度はかなり高めでした。
肝心の鮭は、身がやわらかくてジューシー。正直なところ、駅弁の焼き魚はもう少しパサついているものだと思っていたので、これはうれしい誤算でした。茶飯とも喧嘩せず、最後までおいしくいただけました。
ひとつだけ正直に書いておきます。価格は1,700円(税込)。味に不満はないのですが、値段そのものはやはり高いと感じました。いわば「旅行プレミアム」でしょうか。旅先の高揚感まで込みで払う価格だと考えれば納得できますし、実際に後悔はしていません。ただ、日常の昼ごはんとして見ると、なかなかの金額です。
新幹線で駅弁を食べるときの、小さなコツ
3人で駅弁を広げてみて、気づいたことをまとめておきます。どれも小さなことですが、知っていると車内が少し快適になります。
| 食べる時間 | 発車してすぐより、少し落ち着いてからのほうがゆっくり食べられます。私たちは大宮を出て30分ほどたってから広げました |
|---|---|
| におい | 車内は密閉空間です。においの強いものは避けるか、混雑した便では控えるのが無難です |
| テーブル | 座席のテーブルは駅弁1個でほぼ埋まります。飲み物は座席横のホルダーへ逃がすと安心です |
| ゴミ | 木の折箱はかさばります。デッキのゴミ箱まで持っていくか、袋にまとめて足元へ |
食べ終えたあとの車窓も、東北新幹線の楽しみです。関東平野を抜けると田んぼが広がり、仙台を過ぎたあたりからは山の稜線が近くなってきます。おなかが満たされた状態で外を眺める時間が、いちばん旅らしい時間かもしれません。


帰りは駅弁をやめて、焼きたてアップルパイになりました
じつは当初、帰りの新幹線でも駅弁を食べるつもりでいました。行きは大宮の駅弁、帰りは青森の駅弁。せっかくなら食べ比べたい、と考えていたのです。
ところが最終日のお昼に、青森駅前の人気店で帆立料理をしっかりいただいてしまいまして。夕方の新幹線に乗るころには、正直まったくおなかが空いていませんでした。そこで駅弁はあきらめ、かわりに買ったのが青森りんごの焼きたてアップルパイです。


結果としては、これが大正解でした。さくさくの生地と、青森りんごのやさしい甘さ。おなかがいっぱいでも、これならするりと入ります。帰りの新幹線は「もう食べられない」状態になりがちなので、軽いおやつを一つ、というのはむしろ現実的な選択かもしれません。青森で食べたものの詳細は、ご当地グルメ編にまとめています。


行きの駅弁は、旅のはじまりの合図みたいなものです。
掛け紙をほどく瞬間が、いちばんわくわくします。
まとめ|新幹線の移動時間は「食べる時間」にできる
大宮から新青森までは、はやぶさで約2時間50分。長い移動ですが、駅弁がひとつあるだけで、この時間が旅の一部に変わります。今回の行き帰りで感じたことをまとめておきます。
- 大宮駅の駅弁は、エキュート大宮の「駅弁屋 祭 セレクト」が品ぞろえ豊富。発車30分前だと落ち着いて選べる
- 鮭といくら弁当は、鮭がやわらかくいくらもたっぷり。ただし1,700円は旅行プレミアム込みの価格
- 座席のテーブルは駅弁1個でいっぱい。飲み物はホルダーへ
- 帰りは食べ過ぎていることが多い。軽いおやつを選ぶくらいがちょうどいい
車を使わない旅は、移動時間が長くなりがちです。でもその時間を「食べる時間」と考えると、悪くないどころか、けっこう楽しい。次の旅でも、行きの駅弁だけは外さないつもりです。
行程や乗り継ぎ、費用の組み立ては計画編に、新幹線とセットのきっぷを比べた話は検証記事にまとめています。あわせてどうぞ。


最後までお読みいただきありがとうございました。
ごまもちブログ 